バイトがやっと終わった。 今日はどうしよう。 誰かに泊めてもらうか、駅前のまん喫に入るか。 考え込みながら、疲れた体でフラフラと歩いていると、突然後ろから殴られ気を失ってしまった。 。 。 。 。 。 。 。 アキラが目を覚ますと、知らない男達に服を脱がされているところだった。 コンクリートの冷たい床に仰向けに転がされ、頭上で腕を縛られていてまともに抵抗ができない。叫ぼうとしても口にはテープが張られていて唸り声を出すのが精いっぱいだった。 あたりは薄暗い。廃工場の倉庫の様なところだ。 高い天井にぶら下がった、今にも落ちてきそうなひとつのライトだけがぼんやりとこの屋内を照らしている。 大きなシャッターが開いていた。シャッターからは外が見えるが、アキラ達の居るところとシャッターの間には荷物がたくさん詰まれていて、外から は中が見難いようになっていた。 これでは誰かに助けを求めることもできない。 このままではこいつらにいいようにされてしまう。脚は縛られていないが、自分より体格のいい男たちに押さえつけられまともに動かない。ニヤついた顔を蹴ってやりたいのにそれすらもかなわない。 まともに抵抗もできないまま、知らない数人の男たちに体をなでまわされる。 金品目当てならまだましなのに、まさか男である自分がこんな目に合うとは。 触れてくる手は不快でしかなく、これからされるであろう行為も検討が付き、吐き気がする。 。 。 。 。 。 。 。 身体中が痛い。男たちはかわるがわるに尻に、口に突っ込んでは出していく。 逃げることも諦め、早く終わることだけを祈っていた。 突然、撫でまわしていた手と身体の中の異物感が無くなった。男たちはいきなり慌てだし、何かから逃げるようにどこかへ行ってしまった。 ああ、やっと終わった。遠くに何か聞こえるが今はもう、なにもかもどうでもよかった。 ______________________________________________ 湊は営業が終わり、気晴らしに愛犬のジョンを連れてドライブをしていた。 もともと人通りの少ない工場地帯と、時間帯のせいもあり人気は全くない。 車を降りてジョンと歩いていると、いきなりジョンが走り出した。 ジョンは普段大人しく、リードをひっぱることなどしない。油断をしていた湊はリードをしっかり握っていなかった。ひっぱられる力に負けて、リードを離してしまった。 慌ててジョンを追いかけるが見失ってしまう。 すると、ジョンが今まで聞いたことのないような激しい吠え方をした。温厚なジョンがあんな声を出すとは。もし人に対して吠えているのだとしたら、危ない。 万が一、人に危害を加える様なことがあれば相手もジョンも、ただでは済まないだろう。 ジョンは何かに対してずっと吠えている。それを頼りにジョンを探す。 ジョンの声を頼りに廃工場の中へ入ると、ジョンに威嚇されて逃げる男たちとすれ違った。 男たちの衣服が乱れていたが、ジョンのせいではないだろう。 男たちがいなくなると、ジョンは湊を呼ぶような鳴き方に変わった。 近づいてみると、ジョンの足元には少年が倒れていた。 衣服は脱がされて散乱している。 見ただけで、先ほど逃げていった男たちがこの少年に何をしていたのかわかった。 近くに投げ捨てられたバッグからは中身が出ているが、飲みかけのペットボトルだの手帳やペンばかりで貴重品類は見当たらない。盗られてしまったのかもしれない。 少年は目をうっすらと開け、意識はあるようだが動く気力はないのかぐったりして動かない。 ジョンはこの少年を助けるために走り出したらしい。 警察を呼ぼうかとも思ったが、湊は少年を連れて帰ることにした。 。 。 。 。 。 。 。 車の中で少年は眠ってしまった。 とりあえず部屋まで運び、身体を拭いてやることにする。 落ち着いて見てみると少年はかわいいというか、整った顔をしている。未成年だろうか。可哀そうに。 温めたタオルで顔を拭くと少年は眼をうっすらと開けたが、反応は薄い。 意識があるのなら風呂に入れようか。 暴れることも無さそうなので、そのまま風呂まで運ぶ。 自分が帰る時間に合わせて風呂が沸かされているので、風呂場まで湯気で温められていて暖かい。 一度、脱衣所のバスタオルの上に少年をおろし、自分の服も脱ぐ。少年に被せていた上着も脱がす。 風呂場に移動し、シャワーを浴びせながら怪我の状態を確認する。 身体には暴力を受けた痣と、小さな鬱血痕が無数に残っていた。 縛られていた腕には擦り傷と布のあとがくっきり刻まれている。 下半身へ手を伸ばすとさすがに嫌なのか身じろぎした。 脚にはパリパリと固まった液体の滴ったあとが残っていた。 ああ、見なければよかった。その液体のあとは、尻の奥へと続いている。 きっと、中にはさっきの男たちに犯されたあとが残っている。 掻き出してやったほうがいいだろう。腹を下してしまう。 少し迷ったがコンドームを取り出し、指にかけて白い液体を滴らせる穴に指を入れた。 難なく指は中に吸い込まれた。 ぬめりがあり柔らかいそこは、まるで指を求めているような錯覚に陥った・・・。
|